第6章 デートの練習
柔らかな眼差しで見つめてくるその瞳は相変わらず宝石みたいに美しくて、じっと見ていたら吸い込まれそうになる。
長い腕が伸びて来て、頭にそっと手を乗せられた。
「だーいじょうぶ。僕がついてるじゃない」
「うん……頼りにしてる」
大人の余裕を感じさせる揺らぎのない声だ。なぜか五条先生にこう言われると安心する。病気の事も大丈夫って思える。
最強キャラだからかな? それもあるけどちょっと違う気もする。
以前、帰宅時にアパートから部屋の明かりが漏れ出ていて、五条先生がいるってわかった時も今と同じような感覚になった。
闇を照らすような守られているような陽の光に似た温かな感じ。
気付いたら心の中が穏やかになっていて、頭の中に浮かんだ言葉をぽろぽろと口に出していた。