第3章 标志
⚠ - / デフォルト名(夏羽)が出てきます 😓
変換ミスでは無いのでご注意下さい 😓💧
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暗く細い裏道を通り、スルスルと入り組んだ道を進んでいく。
見慣れた仄暗い街灯がぱちぱちとスパークするように彈けて光るのを横目で見ながら、足を淡々と動かした。
足を止めぬまま小さく呟くのは、
「 ……ドンクル、ハイト 」
昨日、ココから聞いたその組織。
今うちが向かっているのはその “闇” の本部だ。
何故かって?
潰す為? ……いや、違う。
実はうちがユダで、報告をする為に? ……いや、違う。
答えは、約束をする為。
正確に言えば、約束を確認する為、だな。
辿り着いた扉に鍵を差し込み、かちゃりと音が鳴ったことを確認して手を離す。
もう一度だけ、辿り着く筈のないこの場所に誰一人と存在して居ないかを確かめて合言葉を呟いた。
「 不思議の国の絶望、鏡の中の真実 」
「 ………おかえりなさいませ、有栖川様 」
「 Jahreszeit / B - 002、夏羽 」
「 認証いたしました 」
機械の無機質な女の声と同時に、ギシギシと重そうな錆びた音をたてながら開く扉。
途端に視界一杯に広がるのは、どこまでも続く暗い空間。
《 夏羽、っつーのはうちの組織での名前。 有栖川というものも、同じく組織での名字だ。 》
視界がほぼ0のこの廊下も、見慣れてしまえばどこに何があるのか等は簡単に見当がつく様になる。
入って7歩目、右側には針が飛び出していて、それから針の後直ぐに…ナイフが飛んでくる。
風を切る音が鼓膜に届いた直後、僅かに煌めきを零した銀の刃先が直線的に壁に突き刺さる。
ここを抜ければあとはもう何も無い。
……とはいえ、部屋に入る前の認証はあるけれど。
先程の認証と全く同じことを繰り返し、細く漏れる光の方へと足を進めた。