第32章 旦那の○○
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まゆ「千寿郎と寿火は何処?お姉ちゃんが来ましたよぉー!姿を見せてくだちゃいな♡」
槇寿郎「寝てるに決まってんだろうがっ」
瑠火「槇寿郎さん、子供達が起きてしまいます。なるべくお静かにお願いしますね」
父上は母上にたじろぎ一つ咳払いをすると、声のトーンを落として静かに話しだす。煉獄家の男って大体声がでかいのよね〜。何人かとは地獄商店街で見掛けた事があるけど遠くからでも目立つもの(笑)
槇寿郎「ゴホンッ、今日は私達に話があるんだったな。何となく予想はつくが、子供の事だろう?」
巌勝「お義父さん、お義母さん夜分に申し訳ありません…」
巌勝さんが産屋敷邸での事を丁寧に説明していくと、父上は聞きながらも何やら考えているようで「う〜む…」と小さく唸りをあげていた
槇寿郎「鬼舞辻無惨との対決まで三年あるから子供を産ませたいと。そういう事だな?」
巌勝「はい。子孫の事もありますが、やはり一番は私達夫婦が子供を望んでおります故でございます。どうか御許可を…」
父上と巌勝さん以外の四人は静かに二人を見守っている。ん…四人って!?
一人多くね?
杏寿郎「寿火は幼くして叔母になるのか。うむ、悪くないな」
縁壱「お疲れ様。そうだな、そして杏寿郎と千寿郎は叔父になる。許可を頂ければだが…」
まゆ「まぁ、何とかなるでしょ」
瑠火「杏寿郎、夕餉は台所にありますから温めて食べてくださいね」
あぁ、杏寿郎帰って来たのね。ビックリさせないでよ…幽霊かと思ったじゃないの!!杏寿郎が火を使うと危ないので縁壱さんが台所に行き温めと盛り付けをおこなった。炎の呼吸の使い手が火の扱いが下手くそって如何いう事よ…切ないわ
槇寿郎「ハァ……良いだろう。但し、妊娠中にまゆが無茶をしそうになったら全力で止めろ。良いな?」
巌勝「勿論、徹底致しまする。まゆが何と言おうが必ず止めます故、どうか御安心ください」
縁壱「分かりました。絶対に無茶をさせませぬ」
拍子抜けする程のアッサリさ。逆に怖いわよねぇ〜(笑)
まゆ「無茶なんてしないわよ。皆私を何だと思ってるのかしらね。フンッ」
やっぱり魔属性の物体Xだと思ってるわよ絶対!可哀想な私(泣)
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