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【鬼滅の刃】過去も未来も〜R18〜【継国兄弟】

第3章 運命の歯車






ー朝ー



今は辰の刻・朝五つ、朝餉は通いの隠が用意していた。味噌汁の匂いで目が覚めた縁壱は、まだ寝ているまゆを起こそうと掛け布団を捲った



縁壱「っ……///」



縁壱の目に飛び込んできたのは、まゆの白く形の良い胸だった。寝ているうちに少しずつ帯が緩み開けてしまったのだ



幸いまゆはまだまだ夢の中である。縁壱は布団を掛け直した後、急いで厠に行き熱を収めた



まゆ「ふぁ〜(やっぱり双子だ…寝る時の抱き抱え方も、私の髪を撫でる手もソックリだ…ヤバイなぁ)あれっ、縁壱お兄様が居ない。師範より継子が遅くてはダメなのでは…」




まゆが起きたのは縁壱が起きた一時間先の事だった。まゆを抱き締めていた腕が巌勝とあまりにも似ていて、少しだけ心の奥が傷んだ。昨晩は途中で少しだけ目が覚めて感じた事だった



しかし、今はそれどころではない。急いで着替え布団を畳み居間に急ぐが、居間には隠が一人居ただけで縁壱は居ない



朝餉を食べ終えたまゆは、食器を片付けている隠に縁壱の居場所を聞いた



まゆ「ご馳走様でした!美味しくてほっぺた落ちました♪あっ、小峠殿!縁壱お兄様は何処ですか?」

小峠「お粗末様でした。日柱様でしたら道場の方にいらっしゃいますよ、道場はそこの廊下を辿って行って、突き当りの戸を開けたらそこです」



まゆは小峠にお礼を言い走って道場に向かった。走るその背中に小峠は「元気だぁ」と呟き口元を緩ませたのだった



まゆ「失礼仕る!縁壱お兄様、おはようございます!すみません寝てました!」



何と潔いのか反省していないのか、物凄く元気に謝った。縁壱は先程までまゆの身体が脳裏から離れず、我武者羅に木剣を振るっていたが、原因となったまゆの元気な声で我に返った



縁壱「おはよう。早速稽古を始めようか」



縁壱はそう言って竹刀を渡したした。まゆは「よろしくお願い致します!」と肩を震わせた。だって縁壱が、『強過ぎちゃってどうしよう!』なのを知っているから



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