第28章 妙神山へ再び!!
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一通り話を終えると、サッちゃんとキーやんが力を使い魔法陣を描いた。私は魔法陣の中心に立つ
サッちゃん「ほな、始めるで〜」
キーやん「楽にしていてくださいね」
二柱が呪文(カオス・ワーズ)を唱えると光と闇が入り交じった力が渦を巻き、私を呑み込んでいった。変わっていく身体と湧き上がる力で酔いそうだわ
黒死牟「中は一体どうなっておるのだ…」
縁壱「まゆは大丈夫ですよ。ほら、力が収束していっております。上手いこと半人半魔になりましょう」
メドーサ「今は身体が変化をしている真っ最中だよ。迂闊に近づかない事だね」
様子を伺おうと魔法陣に近付こうとした巌勝さんをメドーサが止めた。いくら強い鬼だからとは云え、この力に呑み込まれたらひとたまりもない
サッちゃん「もう少しや。まゆちん頑張れっ」
斉天大聖「力に酔わなければ良いがの…」
やがて体内の内包魔力も解放され始めた。半魔か…正直何処までの魔力が戻ってくるのかも検討がつかないのよね
黒死牟「メドーサ殿、まゆは一体どれ程の力を手にするのでしょうか…」
メドーサ「あくまでも半分は人間だからね。内包魔力が100%解放されれば身体が崩壊するか、完全に元の魔族体に戻るかどっちかさ。だから大して解放されない…今までの3分の1も戻らないだろうね」
あぁ、ゾクゾクする程の魔力が体内をかけ巡っているわ。文珠での一時魔族化とは全然違うの
まゆ「んぁぁぁぁあぁっ!!……ハァハァ…」
力が完全に収束して視界が開けてくる。私の姿は魔族姿で非常にあられもない格好だ
縁壱「まゆ…何故にその格好なのだ」
黒死牟「先ずは前を隠せ。乳首が見えてしまうではないか。取り敢えず舐めても良いか?」
第一声がそれ?絶対におかしいわ!!
キーやん「取り敢えず胸を見るんですね…」
小竜姫「殿方とは皆そうなのですか?」
メドーサ「そんなわけが有ってたまるもんかい。普通はさり気なく自分の服を掛けてやるさね」
ヒャクメ「二人とも頭の中がピンクでまゆ様が凄い事になってるのね〜」
斉天大聖「良うやるわい」
私は巌勝さんと縁壱さんの方に足を進める。言いたい事はイッパイあるけど今は呑み込み、静かに二人を見据えた
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