第28章 妙神山へ再び!!
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黒死牟「戦いの最中に刀を梢に納めての詠唱は無理ではなかろうか…激闘が予測される」
縁壱「えぇ、恐らく余裕は無いでしょう。例えばですが、暁だけを吸収しているのならば闇は纏わせる様に収束させれば良いのではないかと…」
斉天大聖「うむ、闇まで吸収させる必要などない。周りを巻き込まない程度の大きさ、尚且つ最大に威力を発揮させれば良いからの」
力を分離させて同時にコントロール。久し振りに骨が折れそうね…
まゆ「面白そうじゃないのよ。鬼舞辻を葬る為なら何だってしてやるわよ!!皆、止めるな気なら覚悟しなさい」
ヒャクメ「分かったのね〜私はもう止めないのね〜」
縁壱「ヒャクメ様、まゆは止めて聞くような女子ではありませぬ故、懸命な判断です」
黒死牟「じゃじゃ馬だからな…あっ、暴れ馬か」
斉天大聖「しかし随分荒ぶっておるの」
メドーサ「人になってもまゆが持っている魔族部分を抑えきれてないんさね。ほら、瞳が紅くなり始めちまってるよ」
小竜姫「寧ろ、人の身体に閉じ込められているから余計にでは?」
そうかもしれないわね…でも
まゆ「どーでも良いけど修行よ!ヒャクメは引き続き分析を頼むわね。斉天大聖よ、先ずは何をしたら良いかしら」
斉天大聖「ふむ。まゆ殿の力を発現し、細かく分ける事からじゃな。小竜姫に暁、メドーサに闇の力を万遍なく送り込むんじゃ」
メドーサ「嫌だね。本気で言ってるのかい?まゆが細いコントロールを出来るとでも?」
小竜姫「嫌ですよ!間違って闇が私に入れば堕天か滅ぶかですから…逆も然りでメドーサが暁を取り入れたら不味いのですよ?」
ヒャクメ「普段は殆ど魔力しか使ってないまゆ様が暁を単体で使えるとは思わないのね〜」
酷いわっ!!大丈夫よ。二人を滅ぼさないように頑張るから!巌勝さんと縁壱さんの方を見ると、何やら真剣に話し合っている様だ。頷きあったかと思うと縁壱さんが猿爺に話しかける
縁壱「老師様、私達ではいけませんでしょうか」
黒死牟「まゆとの繋がりが深い私達ならば、何方の力でも拒絶反応的なものは薄いのではないかと思うのですが如何でしょうか」
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