第25章 妙神山入り!
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斉天大聖「ワシは兎も角、まゆ殿は滅びる事が出来んじゃろ。現実的ではないのう(笑)」
まゆ「そうね。私は滅びる事も眠りにつく事も許されないわ。ったく歳のせいか一々細か過ぎるわよ。それ位の勢いって事位はわかりなさいよね、ジジィ」
斉天大聖「年齢についてまゆ殿にだけは言われたくないわい!」
私がムキーっとなっていると、巌勝さんが「口が悪いぞ」と耳元で囁く。ゾクゾクして力が抜けちゃうよ…
まゆ「んー…ごめん…」
縁壱「クスッ、顔が紅いぞ」
縁壱さんが耳元の裏をクルクルと撫でてくるもんだから、余計に力が入らなくて完全に二人に身体を預けてしまう形になった
まゆ「だってぇ〜」
斉天大聖「何とも不思議な光景じゃな」
あーもう、猿爺に見られるのは癪よねぇ…。早く3人きりになりたいわ
まゆ「で、用があるんでしょ。用件を言いなさいな」
斉天大聖「ふむ、忘れるところじゃったわい。二人についてだが、死んでない以上は潜在能力を引き出せたと言う事じゃ。それもまゆ殿との繋がりが有ったからこそだとワシは見ておる。巌勝殿、縁壱殿、おめでとう」
意味が分からないわ…
黒死牟「老師様、もう少し具体的に言わねばまゆには通じませぬ…」
まゆ「今の説明じゃ誰でも分からないと思うのは気のせいかしら?」
あれだけで誰が分かるのよ!
斉天大聖「要するにまゆ殿が房中術を行い、二人と深い繋がりを持った故の潜在能力じゃよ。それというのも、巌勝殿は刀から黄龍らしきものを発現させての攻撃や防御を得、縁壱殿は癒やしの力を得たのじゃ。何方もまゆ殿の特性じゃからの」
まゆ「…なるほどね。何となく分かったわ!正しく愛の力よね♡」
黒死牟「あぁ、愛の力だ。お互いに愛し合っていなければ成しえなかった」
縁壱「これ程嬉しい事は無い。まゆとの絆を再認識出来たのだから…」
私も嬉しいよ♡だってさ、揺るぎない想いが無かったら、そんな事が起こるわけないのだから…
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