第23章 派手なイケメンと戦国美丈夫
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鷹男「カァー、伝令ダァァァ!!十二名の隊士ガ行方不明にナッテイルゥ。縁壱ト共ニ東へ向カエ。海馬山麓ニテ宇髄ト合流セヨ!」
まゆ「あー…天元なのね…」
黒死牟「私も行く。まゆが危険過ぎる!!」
縁壱「如何かされましたか?」
影子「巌勝はハ別ノ任務ヨー!南西ニ有ル浅葱村デ、イケメン男性ガ次々に消エテイルワー」
巌勝さんが絶望のポーズをして弱々しい声で「縁壱…まゆを守ってやってくれ…」と言う。そこまでの事態じゃないからね(汗)
縁壱「分かりました、お任せください。私の命と引き換えにしても必ずやまゆを守り抜くと誓いましょう…」
なんの誓!?命を狙われてるとかじゃないから!
まゆ「大袈裟よ。危なくなったら逃げるしぃ」
黒死牟「逃げられるものか。相手は私達より体格が良いのだぞ!捕まれば確実に手篭めにされてしまう!」
縁壱「全力で守らねば」
私は巌勝さんと縁壱さんに両サイドから抱き締められている。ギューギューに!ハァ…こうなったら何言っても無駄だわ…
まゆ「縁壱さんが居るから大丈夫よ!さっ、任務に行きましょう」
巌勝「…分かった。縁壱、宇髄に指一本触れさせる事の無きよう、くれぐれもまゆを頼んだぞ!」
縁壱「はい!」
てなわけで、やってまいりました海馬山の麓。屋敷を出た時から、ずーっと縁壱さんに姫抱きされておりますよ!っと
まゆ「天元の奴、まだ来てないみたいね」
縁壱「都合が良い。このまま二人で任務を遂行しよう」
それはそれで良いかも♡
天元「さっきから此処に居るぜ!」
居たの!?流石忍びね。完全に気配が山と一体化してたわ
まゆ「いっその事、山と同化したら良いのに」
天元「オイオイ派手に冷てーなぁ。未来の嫁さんなんだから優しくしてくれよ」
縁壱「宇髄と言ったな。まゆは私の妻なのだ。手を出さないでいただきたい」
縁壱さんは私を抱きかかえてるんだから視界には入ってる筈。よくガン無視できたわね。天元も白澤と同じで、男は『何か居る』としか認識しないタイプなのかしら?
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