第21章 私の秘密
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まゆ「茄子君の明るくて、お馬鹿な所が好きで仕方がないって。おっとり気味の陽縁とは相性が良いみたいよ」
瑠火「縁壱さんから見て、茄子君は駄目な子なのですか?」
縁壱「駄目な子ではありませぬ。ただ二人ともに行動が幼いというか…お付き合いのうちは良いかもしれませんが、結婚したとして只のママゴトになってしまうのではないかと心配なのです」
黒死牟「ふむ、親としては心配だな…」
槇寿郎「陽縁は幼いからな、見た目も行動も。相手も同じとくれば、中々に難しいのではなかろうか」
正論ではあるわ…でも縁壱さんは恐らく、ただ単に娘の交際を反対してるだけよねぇ
瑠火「ならば二人が不幸にならぬよう、見守るのが親の務めではないでしょうか。頭から否定しては陽縁さんを傷付けるだけですよ」
縁壱「…分かりました……交際は認めます。ですが結婚は、どれだけ二人がしっかりするか次第です。いつかは陽縁が嫁に行く事は、私も頭では分かっておりますが…どうしても心がついていかない…」
槇寿郎「分かってても嫌なもんは嫌なんだよなぁ…形だけでもゴネたくなる」
黒死牟「意思表示ですからな。大いにせねば伝わりませぬ…」
流石は母上!そこの二人、余計な事を言わないの!!
まゆ「ほらほら、任務なら心配要らないから飲もう!!今日は文珠の出血大サービスよ♪」
私の一言で父上と巌勝さんと縁壱さんが、ガバガバと酒を胃に流し込んでいく。それだけ荒れた気分なのかしら…高い酒なんだから味わって飲んでよね!
黒死牟「酒が足らんぞ!」
縁壱「まゆ、追加を頼む」
槇寿郎「瑠火ちゃぁ〜ん!お酒美味しいよぉ(笑)」
杏寿郎「うむ、日本酒もイケるな…わっしょい!!」
瑠火・千寿郎「………………」
まゆ「私が酔えない状況ktkr(来たコレ)!!」
夕方になって其々に任務が入り、文珠で酔を覚す。父上は「鬼に八つ当たりだな」って言ってるけど大丈夫なの?縁壱さんは任務が無いのに野良狩りに行くんだって!もぉっ、しっかりしてよ…
巌勝さんに至っては「一晩で百鬼斬り目指そうか」なんて言ってるんだけど、本当に殺ってきてよね
ハァ〜…溜め息が止まらないわ!
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