第21章 私の秘密
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まゆ「それなら太陽神ラー位は使いたいわ。日の出を早くするとか方法は有るでしょうに」
ルシファー「生態系が狂うだろうが!」
少しの間でも駄目なの?
まゆ「ならば鬼舞辻との対決が来たら重破斬(ギガ・スレイブ)を使うわ」
重破斬(ギガ・スレイブ)とはL様の力を使うのではなく、L様自身を使う魔術である
ルシファー「お前が制御出来なかったら世界が終わるぜ?それならアノ御方の中に置いてきたまゆ自身の力を使え」
まゆ「不完全版なら制御出来るのよ。リナ・インバースが昔使ったでしょ。私の力は多分、術式を組んでも跳ね返されるわ。そっちの方が危ないわよ」
縁壱「重破斬とは一体何なのでしょうか」
黒死牟「世界が終わる程の魔術…………」
でも威力がヤバイ代物…人口が増えた現代では使いどころが難しい。民家があったら絶対に無理だし
ルシファー「不完全版でも下手したら日本位は吹っ飛ぶ…竜破斬(ドラグ・スレイブ)は…」
まゆ「駄目よ。それこそ鬼舞辻を殺ろうと思ったら街の二個や三個は平気で吹っ飛ぶわ!重破斬を使うのは不完全版でも私ならL様を身体に降ろせるからよ」
もしかしたら代償を求められるかもしれないけど、更に力が使えなくなるとか程度じゃない?
ルシファー「いい加減にしろ。テメェーが生き残る未来を残せ馬鹿が!」
まゆ「死なないわよ」
ルシファー「よく考えろ。等価交換により確実に御前は一旦滅びて創りかえられる。子供達はおろか、巌勝や縁壱の事を忘れた別の御前になるのが分かってんだろーが」
黒死牟「私達を忘れた別のまゆ………?」
鬼舞辻無惨によって、どれだけの人々が犠牲になり、どれだけの人々が泣いた?だから奴は確実に滅ぼさなければならないのよ
…んんっ?作り変えられるって!?そこまで大事になるとか聞いてない!!
まゆ「いざとなったら仕方がないじゃない」
縁壱「冗談じゃない!お前が消える位なら今すぐに城へ連れて帰る!巫山戯るなっ」
まゆ「よりっ…くっ…」
縁壱さんは私を抱き寄せて噛み付く様な口付けをした。巌勝さんも父上もルシファーも私を険しい顔で見ている
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