第21章 私の秘密
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影子「カァァァ!巌勝ゥー朝餉ヲ食ベタラ産屋敷邸ニ行キナサーイ!オ館様ガ、オ呼ビヨー!」
鷹男「ヒューヒュー!!巌勝パネェナァァァ!!まゆト縁壱モォ呼バレテルゼェ」
朝から鎹鴉二匹が慌しく私の屋敷に入って来た。鷹男さんの反応から察するに、巌勝さんが柱へ昇格するのだろうと思う
黒死牟「鷹男さんは分かりやすいな…」
あらら、巌勝さんも分かったのね♪
縁壱「ですね…。しかし、まゆは兎もかく、何故に私が呼ばれるのだ?」
まゆ「鬼舞辻についてかしらねぇ」
今回は一応要件を秘密に出来た鷹男さんは偉いわ!前回は日柱邸に入って来た時点で言っちゃったし
影子「巌勝、ヨク噛ンデ食ベルノヨー」
影子ったら巌勝さんの母親みたいね(笑)
巌勝「分かっておる…」
巌勝さんは影子の言葉に照れたのか、少々乱暴に南瓜の煮物を口に放り込んだ。その顔は少しだけ赤いように見える
なんて可愛いの♡
朝餉を食べ終わった私達は産屋敷邸に向う。目隠しをされて隠に背負われている巌勝さんと縁壱さん
縁壱「本日は宜しく頼む」
巌勝「頼む…」
後藤「はい!どうぞ背中へ!」
隠「巌勝様はこちらに!」
巌勝さんの目隠し姿は再開した当初に見た事があるけど、縁壱さんのは新鮮だわ!
まゆ「後藤ちゃん私もおんぶして!」
後藤「どうやってだよっ!」
四百年前、私が鬼殺隊の最終選別に行く途中で再開した時、縁壱さんは既に柱だったから私が目隠しされる方だったのよ。だから私、凄く興奮してるの!ハァハァ…
ハッ!脳内が危険な絵面でイッパイになる所だったわっ、危ない危ない…
縁壱「貴方が後藤殿か。まゆと仲良くしてくれて、本当にありがとう」
後藤「いえ、こちらこそ仲良くしていただいて光栄です!」
まゆ「水臭いなぁ…そこは、親しくお付き合いさせていただいてます!でしょー」
後藤ちゃんは「誤解が生まれるだろーっ」って慌てていると、その背中で縁壱さんが「真に仲がよいのだな」と笑った
まゆ「うん!後藤ちゃんは、私の大事な大事な同期なの!」
後藤「あの時に最終選別で一緒だったのは、俺とまゆしか居ねーもんな…」
縁壱「そうか…」
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