第17章 大正恋物語【煉獄家】
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その夜、私の部屋に縁壱さんと鬼灯君が訪ねてきた。縁壱さんとは毎日会うけど、何故に鬼灯君が?
鬼灯「お久しぶりです。伝えなければいけない事がありまして…。正直申し上げますと、煉獄瑠火さんは近々亡くなります」
まゆ「…ラプラスもモーセも言って無かったわよ?」
縁壱「死に関すること故に言わなかったのであろう。死にゆく者を生かすのは神々への反逆…」
はっ?
まゆ「神への反逆ですって?その神々を創り上げたのは、私とアイツ…反逆も何も無いわよ」
鬼灯「まゆさんなら、そう言うと思っていましたよ。手の届く所は助けたいでしょうからね。貴女には、それだけの権限はあります。それは良いとして最終選別では、あまり派手に魔力を行使しないでください」
良いんだ!?
まゆ「それは十分に分かってるわ…」
縁壱「真に分かっておるのか?次々と現れる鬼に苛立ち、勢いに任せて派手に立ち回るのではないかと心配で仕方がない…」
鬼灯「縁壱さん、まゆさんは大丈夫ですよ。無駄に歳くってるわけではありませんからね、その辺はわきまえていますよ。多分!」
言い方きっつぅ!否定されるよりキツイ…真性のドSだわ
縁壱「なら良いが…まゆは分かってるようで、分かってない時が有る故に心配なのです」
鬼灯「まぁまぁ、信用してさしあげましょう。腐っても最高位の魔族ですから」
えっ…私腐ってたの?鬼灯君の棘が突き刺さるわ
旦那からのダメ出しとか泣いて良いですか?
まゆ「善は急げと言うわ。縁壱さん、私は母上を治療してくるから待っててね!帰ったら泣いちゃうからね!」
縁壱「わかった。後でゆっくり話そう」
私が治せるのは怪我だけじゃない。普通の治癒(リカバリィ)や復活(リザレクション)は怪我で負傷した者を治すが、私は病気も治せる
伊達に復活・再生・治癒を司ってるわけじゃないわ
まゆ「失礼致します」
母上は眠ってるから、今のうちに…
まゆ「我が力よ我が内にある混沌よ、光の流れに従いて我が前に倒れし者を救い給え」
人としての身体がある以上は本来よりも魔力の出力が下がっているから、しっかり詠唱をしなければ思う様な効果は出ない
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