第17章 大正恋物語【煉獄家】
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まゆ「父上、彼の存在は鬼殺隊の大きな戦力になります!お願いします!」
私は手をついて、必死に頭を下げた
槇寿郎「まゆ、その件は一度お館様に相談をするから少し待て。して、お前は鬼殺隊に入りたいのか?」
まゆ「ありがとうございます。勿論、鬼殺隊に入ります。その為に人界へ来たのですから。来週の最終選別に出る予定でいます」
父上の顔が怖い…
槇寿郎「どうやって最終選別の日を知ったのかは知らないが、現時点での最終選別行きは許さない。少なくとも俺が認めるまではな」
まゆ「日程については、神族の調査官に調べてもらいました。父上、どうしたら認めてもらえますか?」
縁壱さんにも反対されてるし、正直これは想定内だ
槇寿郎「身体が出来ていないだろうが馬鹿者!!」
まゆ「わかりました…」
ショボーンとした私を、母上が抱き締めてくださる。母上良い匂いだなぁ…
瑠火「一つ、お聞きしたい事があります。まゆは子を産んで、鬼殺隊を退いたのですか?」
二児の母としては気になるよね…
まゆ「いえ、産めませんでした。鬼舞辻は柱と柱の子など厄介な者と判断したのか、巌勝さんが血を飲み気絶している間に、私の腹を殴り民家に叩きつけました。その後の柱合会議の時に子供は流れてしまいました」
瑠火「辛い事を聞いて申し訳ありませんでした。まゆは、よく頑張りましたね」
槇寿郎「……鬼殺隊を続けたのか」
まゆ「はい…。巌勝さんは最後に言ったんです『財産は全てお前と子に譲渡するから、鬼殺隊を辞めて普通の暮らしをしてほしい』と…でも結局は鬼舞辻に殺されてしまった…魔力も足りなかったから、治癒(リカバリィ)も間に合わず。辞める意味が無くなりましたからね」
父上も母上も涙を流し、私を抱き締めてくださった。四百年も前の話なのに…
まゆ「四百年も前の話です。その後、その子の魂は魔界で、ちゃんと産めましたし…今では立派な獄卒の侍です!」
槇寿郎「そうか、良かった…」
息子達は鬼にはなってないけど、人を喰った元鬼を呵責する獄卒になっている。「鬼舞辻が来たら日の呼吸で呵責してやる!!」と言って、息巻いてるのよね(笑)
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