第16章 私の我儘【天国地獄魔界編】
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まゆは縁壱の言葉にパァーッと花の咲いた様な笑顔になり、テンションが上がっていく。それは縁壱の知っている、明るいまゆの姿だった
まゆ「あーん縁壱さん♡迎えに来てくれて嬉しいっ♡私も縁壱さんを愛おしく思う気持ちがキャパオーバーしちゃうよ♪でもちょっと待ってね♡爆裂陣(メガ・ブランド)!あんたら次はフルパワーの竜破斬(ドラグ・スレイブ)で逝かせるわよ?」
ドッカーン
まゆは確かにキャピキャピと明るくなったが、先程の悪口は腹に据え兼ねていたのか、明るいままで爆裂陣(メガ・ブランド)を放ったのだった。それも如何かという感じはするが…
ゼウス「まゆ君、いくら何でもそれはキツイよ〜オジサンまいっちゃうなぁ〜ナンチャッテ」
ナンチャッテ?このオヤジは何を言っているのであろうかと、皆の心が一つになったその時…
鬼灯「オヤジギャグにもなってませんからぁぁぁ!!」
鬼灯に金棒でブッ飛ばされてゼウス由来の星座どころか、本人様が星になりましたとさ
チーーーン合掌
縁壱「こらこら、皆が怪我をしてしまうぞ?」
まゆ「そうよね!私ったらホントはしたないわ!これからは気を付けるね♡」
リリス・ゴモリー「「怪我で済めば万々歳よねー」」
妲己「良かったら旦那さんも一緒に飲みません?」
いつもと違い、妙に可愛らしくなっているまゆが面白過ぎて、もう少し見たい妲己が縁壱を飲み会に誘う
縁壱「お誘いは有り難いのだが、あまり持ち合わせが有りませぬ故…」
まゆ「大丈夫よ、優秀な財布がイッパイ居るから♡」
リリス「そうよ遠慮は要らないわ♪」
そうは言っても縁壱は常識人である。『見ず知らずの方々に、金を出してもらうのは流石に悪い』と思い、渋っている
縁壱「しかし…」
まゆ「んふっ♡たった今、私と縁壱さんの新たなる門出を祝う会に切り替わったわ♡財…白澤、アスモデウス、セーレ、ゼウス、そこのモジャモジャ頭の鬼、会計よろしくね♡」
まゆが五名を指名し会計よろしくと投げキッスをすると、男達はこの鋼鉄の女王に良い所を見せたいと、二つ返事で了承した。完全に悪女に躾けられた男達の様である
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