第1章 出会った運命の人
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まゆは突然起きて幸せMAXハイテンションで兄に挨拶をした。まゆは巌勝が着せてくれたのでキッチリ着込んでいる。巌勝が褌一丁なのは何故なのか、今流行りの蛇系悪魔の『マーラ様』なら分かるかもしれない
隼人「おぉ!まゆおはようさん!」
巌勝「まゆ、おはよう」
チュッ
まゆ「もぅ、巌勝さんったらぁ〜///」
巌勝「まゆが可愛すぎるから仕方がないのだ…」
隼人「仲良いなお前等は、羨ましいぜ。でもなぁ巌勝よ…」
隼人は若干怒気を含んだ声色で巌勝の名を呼び睨みつけた。本当は少ししか怒ってないけど…
巌勝「はい…」
巌勝の肩がピクりと動いき萎縮する。まゆの大切な兄に嫌われたら終わりだと思ったからだ
隼人「俺の事は昔の様に隼人兄さんと呼べ、それ以外は返事してやらん!!俺と巌勝の仲であろう?水臭いにも程がある」
巌勝「はい、隼人兄さん!(少々気恥ずかしい…///)」
まゆ「平和だなぁ〜」
まゆは巌勝と隼人の平和な会話にまた一層幸せな気分になり、眠気に身を委ねた
何故だれも巌勝に突っ込まないのかは謎である。隼人は「では失礼する」と良い立ち上がった
巌勝「お見送りを」
隼人は「いや、良い。それより…」
巌勝は何を言われるのかと気が気でない。隼人は巌勝の耳に口を寄せ、低く低く呟いた
隼人「まだ子供は作るなよ。何度も言うがまゆはまだ子供故にな」
巌勝「重々承知しております。まだ最後まで行為は致しませぬ」
隼人は思う『最後までしておらぬか…だが裏を返せば、最後以外はしておるのだな!あの小さかったまゆと巌勝がなぁ』と、お兄ちゃんとしては複雑な気持ちだった
隼人「なら良い。焦る気持ちもあるかもしれんが、父上に許しを貰ったのならば事実上婚約しておるのだ。まゆを頼むぞ!」
巌勝「はい!婚約者として恥無き様、まゆを支えていきます」
隼人が帰った後、巌勝はもそもそと服を着始める。キッチリ着込むとまゆの方を向き正座をし、スヤスヤと寝ている愛おしい恋人を眺め呟いた
巌勝「幸せだ…」
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