第12章 縁壱の娘と素敵な伯父様
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まゆは続ける
まゆ「同時に愛せるわよ。私は魔族であり、多情で多淫な竜族を作ったのだから。でも二人だけ…それを承知で一緒に居たんじゃないの?」
縁壱「無論承知だ」
縁壱は言葉を返したと同時にまゆに激しい口付けをした。それは息も出来ない位の甘く激しい口付け
まゆ「ハァ…ハァ…私は縁壱さんのだよ…貴方と居る限り貴方のものだよっ…」
縁壱「あぁ、まゆは私のものだ…」
縁壱はまゆを組み敷いて服に手を掛ける。娘の祝言の後に、何故こんな話をするのかがまゆには分からない
まゆ「ちょっと待って、縁壱さんに何が有ったのよ。目出度い日なのに…」
縁壱「……美月の白無垢姿を見て、お前と兄上の祝言を思い出した。幸せそうな二人を。私はまゆに何もしてやれてないし、祝言すら挙げておらんのだ。私はどうしたら良いのか…」
まゆにとっては祝言を挙げる挙げないは正直どうでも良かったが、縁壱は結婚当初から気にしていたのだった
まゆ「祝言は周りに対する宣言のようなもんでしょ、どーだっていいわよそんな事。一緒に居たいの!ただそれだけよ…それじゃダメなの?私、縁壱さんと夫婦になって一度も後悔した事ない…」
縁壱「まゆ…」
今度こそ縁壱の腕がまゆを捕えて離さない。まゆは「飲み過ぎよ」と言う。しかし、他にも美月の事や巌勝の事など色々な思いが交差していて心も頭もグチャグチャなのだろうと思い、その後は縁壱の思うがままにされていた
まゆ「もっ、もぅ嫌ぁぁぁ!ダメぇ〜」
縁壱「止めない…お前は私のものだ。心も身体も…」
まゆは珍しく失神させられてしまい、そのまま眠りに就いたのだった
「歳を経ても、お前の前では只の男…だが、そのうちに嫌がるのろうな。私は老いるから…」と、眠っているまゆを見ながら言い、縁壱も眠りについた。抱えきれぬ想いと共に…
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