第8章 運命か必然か
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縁壱はまゆが「お願いだから…」と言い終わると同時に蜜壺を自身で貫いた。子宮口をグリグリと擦る様に腰を動かしてまゆの様子を探る
まゆ「あっふ…んぁあん♡それ気持ち良いっ、縁壱さんっんぁぁぁぁぁ!あぁっ♡」
縁壱「イッたのか…くっ、キツイな。まゆの中は温かくて狭い」
まゆ「ふぁぁんっ、縁壱さんっ♡凄いのっ、あっあぁっ」
好きな女が自分の腕の中で快楽に乱れ、自分の名を呼ぶ。どんなに待ち侘びた事かと、縁壱の頭の中と身体は高鳴る鼓動と快楽で支配されていった
縁壱「んっ…イキそうだっ…まゆ!愛してる!」
まゆ「んぁっ、うん、私もっ、あぁぁっ♡キモチ良いっ」
例えそれは一晩限りの儚くも脆く残酷な夢なのだとしても
例え、それが自分に対してではなく兄に向った好意でも構わない。今は自分の女(もの)だと愛を囁き腰を打ち付ける
交わいはまゆが気絶するまで行われた。お互い何も見に纏わぬ肌が触れ合っていて、とても温かく心地が良い
縁壱は自分の腕の中で眠る愛して止まない女を抱き締め、幸福感と虚しさが交差する狭間で思う『私はもう気持ちが抑えられない…まゆ、私は一体どうしたら良いのだ…』と…
まゆは確かに言った『一晩限りの夢』だと。だが、それではあまりにも悲しすぎる
縁壱「お前は私の女(もの)にはならないのだ…」
願わくば君と余生を過ごしたい
願わくば君とずっと…
そんな事を考えつつ縁壱は眠りについたのだった
縁壱が起きた頃にはまゆの姿がなかった。卓袱台に『良い夢をありがとう』と置き手紙を残し、縁壱が目覚める前に屋敷をでたのだった
縁壱「もう会えないのか…追いかけて、お前を抱き締めようとしても捕まらないだろう。お前は…いつもいつも…そうやって私の腕をすり抜けてゆく…」
その場に力なく座り込んで空を見上げると、憎たらしい程の青空が広がっていた。たった一晩の夢を忘れられず諦め切れぬ想いを胸に、縁壱は独りで鬼を狩る日常に戻っていくのだった
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