第7章 柱になる
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巌勝は大人しく二人を見守っている。すごーく口を挟みたいし、声を張上げてまゆは俺の女発言をしたいのだが、酒をグイグイ飲んで我慢している
まゆ「うん!桃には感謝しかないよ♪」
桃太「俺の肩の荷が一つ降りたぜ!お前が心配で彼女つくれなくてよー。俺が先にリア充になったら絶対お前キレるwww」
桃太は『とうとうこの日が来ちまったか…』と、思うも辛いのを我慢して戯けてみせる。男として、好きな女の幸せを邪魔出来ないという所であろう
まゆ「なんでやぁ!ちょっと奥義を仕掛ける程度やっちゅーのwww」
桃太「何それ怖いwww」
桃太はまゆと一通り笑い合い合った後に巌勝に向き直り、巌勝も姿勢を正す
桃太「月柱様、二度とまゆを泣かせんでください。頼んます」
巌勝「当然だ。私はまゆを二度と手放す気は無い。絶対に守り抜くと誓おう。例え己が朽ち果てようとも…」
まゆ「巌勝さん、桃…」
桃太は真面目な顔になると、まゆを祝福し巌勝に頭を下げた。せめて、自分に約束してほしいと云う気持ちからだ。巌勝が宣言をすると、表情を緩めて戯けだす。まるで、明るい仮面を被る道化師の様だった
桃太「まぁ~影柱様は兎も角、竜が面倒くさいっすよ多分w」
巌勝「うむ、重々承知だ。産まれた時から、何故か常に一緒だったからな…」
まゆ「大丈夫じゃない?私の兄達は巌勝さんの事大好きだからねー。特に竜兄さんなんかさ、小さい頃から一日中巌勝さんの話ばっかりだったよ(笑)竜兄さん曰く『巌勝の事は何でもわかる!』らしいからねぇ」
まゆの言葉に巌勝と桃太は、ドヤ顔でその台詞を吐く竜の姿を思い浮かべて「ハァ〜…」と、溜め息をついた
桃太「どんだけ月柱様を好きなんだよ。こえーよ」
巌勝「うむ、竜は少々…否、大分と度が過ぎる…」
まゆ「だよねーwww」
他愛のない話で夜は更けていき、まゆがベロベロに酔っ払って巌勝にもたれかかって寝てしまった所で解散となった。
まゆはグッスリと寝てしまっている為、巌勝が姫抱きをして連れて帰る事となった
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