第7章 柱になる
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まゆ「あのね、巌勝さん。桃にしか言ってない事だから…(これで納得する巌勝さんではないよね…)」
巌勝「ほう、ならば私も行こう。居ても良かろう?」
桃太「月柱様お言葉ですが、これは俺とまゆの話しなんで!」
桃太は巌勝に食って掛かるが、巌勝は鼻にもかけぬ様子で言葉を返す。これで引き下がれるわけがない
巌勝「断る」
桃太「チッ…強情なのは宜しいですが今はどうかと思いますよっ!大体g…」
まゆ「桃っ良いよ。巌勝お兄様もどうぞ(普通柱に食って掛かるか!?桃太は元気過ぎて見てる方がハラハラするわっ)」
縁壱や浦太郎の名は出したが、巌勝以外の男を選ばない事くらい桃太は分かっているのだ。気の強いまゆが散々泣いて、今でも好きで堪らないと言っていたのだから
飲み屋に着いた三人は席に着くなり酒を注文した。巌勝と桃太はピリピリしているがまゆは既に気にしてはいない。席順はまゆと桃太が向かい合わせで巌勝は当然の事ながら、愛する彼女の隣である
まゆ「二人とも怖いよwwwお酒来たから楽しく飲もう♪」
出来れば二人で話をしたかったのは、桃太に巌勝の事を相談していたのがバレるのが嫌だっただけである。内容的には巌勝との今までの話だったので、若干気不味いが結果オーライという事で落ち着いたらしい
巌勝「では乾杯するとしよう(まゆが私の女になった事にな…もう何に遠慮する必要などない。何処でもまゆを可愛がろう…)」
既に何処でも十二分に可愛がっている気もするが、もっとイチャイチャと見せ付けたいのだ。巌勝はまゆが自分の女だと示したい想いが強いのだろうか、常識的など忘却の彼方である
まゆ「何にかわかんないけどォ!カンパーイ♪」
桃太「かんぱーい」
巌勝「乾杯!」
とりあえず酒を煽る三人。特にまゆがハイペースでグイグイと酒を流し込むが、頃合いを見て話し出す。このままだとタイミングを逃してしまうので正解だ
まゆ「桃!私ね、再び巌勝さんと付き合い始めたの。今まで相談乗ってくれてありがとう!」
桃太「おぉ、おめでとーさん!そんならよ、もう俺はまゆの恋愛相談室やらなくて良いな(笑)」
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