第1章 出会った運命の人
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竜「うわぁーん(泣)お前等なんか大ッキライだぁーーー!!ワイなんか彼女どころか親しい女も居らんのやぁぁぁぁぁ!!そこそこ顔はイケてんだろーがぁぁぁドチクショー」
まゆ「竜兄さん…ガンバっ(竜兄さんって顔良いのに多分そういう所がダメなんじゃ…)」
巌勝「生きていれば良い事はきっとあるぞ…(竜はこれがなければモテるだろうに。阿呆だな)」
竜の顔は涙と鼻水でグチャグチャになった。二人の慰めにより地面に突っ伏してしまっている
竜「慰めなんか要るかぁー!!わぁーん(泣)」
巌勝「ふむ、ではまゆの御父上に交際のご報告と、ご挨拶をせねばな。むっ、まずはお許しを頂かねばならぬか…なぁ、お義兄様」
まゆ「えへへっ///」
巌勝は竜を「お義兄様」と呼び、まゆは照れらながらも巌勝の羽織りの袖をキュッと握った
彼女無しでモテない竜にとっては、目に毒どころか身体に猛毒である
竜「お義兄様言うなぁーーー!!」
巌勝「では、義兄上と呼ぼうか…?(ニヤリ)」
巌勝がニヤリと笑い、竜が頭を抱えて更に雄叫びを上げた時、三人に声がかかった
政孝「お前達、何をしておる。丸聞こえであるぞ」
御影家の当主である政孝が、裏庭側にある廊下に立っていた
まゆ「あっ、父上…」
政孝「お前達は朝から何を叫んでおるのだ。得にまゆ、もう少し淑やかに出来んのか!お前は女子であろう。巌勝君まで一体どうしたのだ(青春か、青春なのか!?ヒャッハー)」
政孝は立派な侍であるがまゆや竜の父なので、属性はハッチャケ属性である。父に似たと言ってしまえばそれ迄だが親子なので仕方がない
巌勝「政孝殿、朝からお騒がせして申し訳ありませぬ。丁度政孝殿と話をしたいと思っていた所でございます」
政孝「むっ、そうか…では居間に上がられよ」
政孝の頭の中は『遂に来たぁーーー』という言葉が、宇宙来たぁーーーの勢で駆けめぐっていたという
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