第7章 柱になる
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巌勝「………(そうだ何も考えるな、こうして私を見ていれば良い。甘く溶けて私を求めるその顔で…)」
巌勝の腕に頭がスッポリと収まっているせいか、頭の中にピチャピチャと鳴り響き、脳が痺れる感覚に何も考えられず巌勝にされるがまま唇を受け入れていた
巌勝「はぁ…まゆ、俺の愛おしいまゆ、どうしようもなく愛してるぞ!」
まゆ「ハァハァ…巌勝さん…好き、愛してるの…」
トロンとした涙目に半開きの唇、偶に口から漏れる声と薄紅色に染まった頬。どれを取っても巌勝を興奮させるものだった。巌勝は愛を叫び、まゆは息を弾ませて愛の言葉を返した
巌勝「まゆの可愛い胸元に、俺の者だと云う証を付けたい」
まゆ「うん、付けて…っんん」
巌勝がまゆの胸元をはだけさせ、痛い位に吸い付いた。余程興奮しているのだろう、息遣いは荒く自分の一人称が変わってしまっている
巌勝「まゆのそんな愛らしく厭らしい顔も声も、此処も此処も全て、全て俺のものだ。あぁまゆ、愛してるだけでは足りぬっ」
まゆ「巌勝さんっ、んっふぅ、服からはみ出る場所ダメだからぁ…」
そう言いながら巌勝はまゆの身体を撫で回し、跡を残さんと吸い付いた。まゆは思考が回らないながらも体裁上服で隠れない場所はダメだと少し抵抗を見せた
巌勝「あぁ、わかっておる故心配するな。それに今日の今日で交わる事はせん…まだしたくないだろう?」
まゆ「うっ…うん、今度ゆっくり…」
そこら辺の理性はあるらしいが、実際はまゆの太腿に硬いものが当たっている。まゆとしても抱かれたいが、やはり時期が早いなどと思うところがあるのだった
巌勝は自分の興奮状態が落ち着くと、優しめの啄むような口付けをして部屋に帰って行った
巌勝「おやすみ、まゆ愛してる」
チュッ
まゆ「うん、私も…おやすみなさい巌勝さん」
チュッ
『明日から普通に接する事が出来るのか』『本当に良いのだろうか』と、まゆ頭の中をグルグル回っている。最終的に『素直に生きよう、今は呼吸を完成させないと…』と思いながら眠りについた
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