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【鬼滅の刃】過去も未来も〜R18〜【継国兄弟】

第7章 柱になる






何故にまゆが、そのような事を言うのかが巌勝には分からず、どうしても嫌な想像をしてしまう



巌勝「もう私を幼馴染以上には思っては居らぬのか…教えてくれ、まゆ!」



まゆとしては言いたくない。流石に口に出してはいけないだろうと思うが、二人を同時に同じだけ愛している以上は誰とも付き合うべきではないのだ



『今まで自分の気持ちを見て見ぬふりをしたケジメをつけなければ』と思いまゆは切り出そうと言葉を絞り出した



まゆ「巌勝お兄様の事は好きだし今でも愛してる…でも、私気がついちゃっt…」

巌勝「ならば!!ならば良いではないか。再び俺のものになれ!!…すまん、このような事を強要してはならぬのに…(縁壱などに渡すものか!まゆだけは譲れぬ)」



まゆの言葉は遮られたと同時に、巌勝はすがるようにまゆを抱き締め、普段からは考えられぬ程荒々しく言葉を発した。巌勝の必死さに戸惑うまゆ、しかし言わねばならぬだろうと思う



まゆ「でもっ…」

巌勝「お前の言わんとしている事はわかっている。どうかそれ以上言わないでほしい、知らなかった事にする故…」



巌勝がまゆの言わんとしている事がわかったのは、愛するが故に、日々一緒に居る中で常にまゆを見てきたためである。愛と幼馴染という絆が深い故になせる技であろう



あまり気分がよろしくない話だが、話の流れとしてそうなのだろうと思った。しかし巌勝がまゆを愛していると云う事は変えられない事実である



巌勝「まゆの気持ちも相手も薄々わかっていた。私は何も知らない、今までもこれからも。片方ですまないが私の気持ちを受け止めてほしい」



巌勝の紛れもない本音であった。例えまゆが見つめているのが自分だけでなくとも良いと考えて出した答えだった



まゆ「巌勝お兄様と付き合ってしまったら私は明日からどんな風に接したら…」



巌勝は不安でオロオロとしているまゆの背中を擦り、落ち着かせようとすが、まゆは混乱気味なのか中々目線が合わないでいる



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