第7章 柱になる
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今夜はまゆと巌勝の合同任務だった。森の中をひたすら走り鬼を見つけたが、その鬼は限りなく陽キャ風味である
鬼「食料ε=ε=(۶⊙∀⊙)۶ ヒャッハー!!」
まゆ「ここは私が!」
巌勝「下がっておれ!まゆは私が守る!月の呼吸・参ノ型 厭忌月・銷り!」
鬼「ぼぇっ?インスタ映えでも狙ってんのか色男ぉぉぉ」
鬼がわけが解らぬうちに倒され消えていく。まゆの出番は無く『またか…』と思い肩を落とした
巌勝「いんすたとは…ハァ~まゆとの合同任務だと聞いた時は、どんな強い相手かと思ったが雑魚ではないか。まゆ、怪我は無いか?」
まゆ「はい…(私要らない子だ、降格も近いかな…)」
まゆは『私要らないじゃん第二弾』で落ち込んでいた。巌勝は元気の無いまゆを心配し、姫抱きをして本部に帰る
巌勝「腹でも痛いのか?」
まゆ「いえ…」
本部に着いた二人は書室に行き、報告書を書き提出。縁壱も丁度帰って来たところで鉢合わせたのだった
まゆ「縁壱お兄様お疲れ様です。ノブと約束があります故、これにてご無礼致します。朝には帰りますね」
縁壱「ん、飲み過ぎるでないぞ」
巌勝「また二人きりか?あっ、おいまゆ!」
まゆは巌勝の言葉を聞き終える前に、全速力で走って部屋を出てしまった。残された二人は唖然とまゆの遠ざかる背中を見つめていた
待ち合わせ場所に行ったまゆは、信長を見つけるなり泣きながら抱きついた
まゆ「ノブっ」
ドカン
信長「グホォッどっ、どうした?まーた何かあったんか!(身体の芯から痛っ!)」
まゆ「ううっ…」
自分に突進してくるなりまゆが泣きだしてしまった為、身体の心からグァングァンと痛むのを堪えつつも、頭をフル回転させて悩んでいた
信長「まゆよ、たまには朝霧屋に行ってみんか?この間部下連れて行ったら遊女達が月詠に会いたい言うとったでな!顔出してやりゃー」
基本的に酒があれば、場所は何処だって良いまゆは、信長の提案に「行く」と即答した。そして遊女の姉さん方にも会いたいと思っている
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