第1章 出会った運命の人
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巌勝は「ん?何だ。(恐らく私とまゆの事だろう)」
裏庭へと続く道を歩きながら話すが、竜は何も答えずドヤ顔で足を進めていく
裏庭に着き、巌勝は竜を真っ直ぐに見る。何度も言うが竜はドヤ顔だ
巌勝は『ドヤ顔ウザい…』と思いつつ竜の問いを待つ
竜「その顔は何の事かわかってるみたいだな…」
巌勝「ゴホンッ…要件を言わぬか」
竜「そんじゃ正直に答えろ。まゆの事本気か?本気じゃねーなら今直ぐまゆを捨てろ。傷が浅いうちによ」
巌勝「本気だ。私はまゆが好きで好きで仕方がない。離すものか!!」
竜は驚いていた。普段これ程大きな声を出す事のないこの男が大声で食ってかかってきたからだ
竜「でもよ、まゆはまだ子供だぜ?正直まだヤレないだろ。ヤレない女と付き合ってても仕方なくね?(これで揺れるなら別れさす。例えまゆが泣こうが叫ぼうが無理にでもな)」
竜は巌勝の心を揺さぶるように話をする。自分も男だ、男の心理はわかる、と思う。この男の心理はわからんが
『そこはわからないんだ!?』って思った人は手を上げてほしい
巌勝「それがどうした。交わいなら待てば良かろう。私とまゆを引き離すつもりなら、いくら幼き頃から共にいるお前でも容赦はしない(まゆは私のものだ。ずっとずっとずっと、何処にも行かせない…)」
竜「うっ…(綺麗な顔が凄むと恐いんですけどぉ!!)」
巌勝は珍しく余裕の無い表情をしている
認めざるを得なかった。二人の仲を…
巌勝「お互い本気で好き合っている。それをヤレるだヤレないだと言われたら腹が立つ」
巌勝は凄んでグイグイと竜に顔を近づけ、胸倉を掴むが竜は怯まない。これでも一応鬼殺隊で階級は丁である。それなりの度胸は持ち合わせている。凄んだ巌勝恐いけど
竜「まぁ、そんなに怒んなよ」
巌勝「ふん、私のまゆへの愛を疑うからだ。戯けが」
良いですかみなさん。竜が『巌勝ってこんなんだったか!?コイツの口から愛とかキモッ』と思ったのはナイショですよ?
竜「ダァー、わかったよ。泣かすなよ?」
巌勝「当然だ。一生愛しぬく」
★竜お兄さんはチビリましたが気にしないであげてください
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