第3章 そして出逢った
優希side
「……じゃあ、また来るわね」
いつものようにお母さんはお見舞いに来てくれた後帰っていった
今日も私は外を見る…。……正確には外にいる一人の男の子を-。
初めて君を見てから2週間が経った。……君が私を睨んでいるものだと理解したのは最近のこと。それに対して何かを思うこともなかった。-ただ、君の眼はどこか寂しそうで……その眼が頭に焼き付いて離れなかった
名前も知らない人。その日とは3日に一度くらいのペースで病院に来ていて、毎回違うところに怪我してた。
今日だって窓を覗くと、眼が合う
何かを求めて強く睨み付けて
ふと、眼を離すと、男の子はもういなかった……
……………………ドタドタドタッ