【呪術廻戦・ハイキュー・文スト短編集】caramel
第1章 秘密【ハイキュー角名倫太郎】
前の人からプリントが渡されていく。
私は1番最後にプリントが回ってくる。
みかの席は窓側の1番後ろの端っこだ。
くじ引きで引いたこの席は、日当たりもよくまさに最高の席。
悪い点でいえば、窓を開けると風通しが良すぎて、カーテンがみかを隠してしまうほどなびき、邪魔になること。
そして…
前の席の人からプリントを受け取ろうとするも、ググ…と力を込めて取らせてくれない前の席の彼の手。
はぁっとため息をついて前の彼に聞こえる小声で呼びかけた。
『も〜…角名くん?プリント回してよ〜』
すると、角名くんは1度プリントを自分の方へ戻してから、みかにスっと渡した。
渡されてきたプリントの右上には〈ばーか〉の文字。
…そう。これが悪い点。
前の人がとても意地悪。