【呪術廻戦・ハイキュー・文スト短編集】caramel
第2章 おにぎり【呪術廻戦狗巻棘】
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あれから2日。
香菜はただ部屋にこもっていた。
何も食べず、水だけ飲みながらただベッドに寝ていた。
あの後は、家入先生に傷を治してもらい、当分はメンタル面を配慮して任務を入れないようにしてもらった。
五条先生は気にせずゆっくりと休んでとのこと。
申し訳ないと思いつつも、動けはしなかった。
言葉に甘えて、まる2日なにもせずただぼーっと過ごしていた。
と、突然ブブブと携帯がなった。
ディスプレイには真希ちゃんの文字。
通話ボタンを押して、耳に当てる。
『…もしもし。』
真希「うわ、お前大丈夫か?2日目休んでるし、心配でかけたけど…」
『大丈夫だよ。これから自主練?』
真希「あぁ。1年と合同でな。」
『…私も行く。』
その言葉に真希が「はぁ?!」と声を上げた。
真希「いやいや、お前具合悪いんだろ?休んどけよ。」
『具合は大丈夫だよ。ちょっと寝不足なぐらい。』
真希「でも…」
『準備するから待ってて。』
真希「ちょ、おい!」
真希の言葉を無視し、強引に切った。
携帯を置いて、洗面台に向かう。
そこには大きな隈ができた自分がいた。
当たり前だ。ここ最近まともに寝てなかった上に、あの後から一睡もしていないのだ。
顔を冷たい水で洗って、スッキリさせ、ジャージに着替えて外に出た。
真希達に心配を書けないよう、顔を両手で挟み、笑顔を練習しながら自主練へと向かった。