第1章 You are my princess
~数日後~
体調も、傷の具合も順調に治り、指定されていた日よりもだいぶ早めに退院できることになったドンジュン
ロビーでお世話になった先生や看護師に頭を下げ荷物をもつ
「退院おめでと」
「さきお嬢様…」
花束をもって現れたさき、そして花束をドンジュンに渡す。ドンジュンは受け取ってお礼を言い、一礼をする。そして、2人は車に乗り込み屋敷へと向かう。しばらく車を走らせると、数ヶ月ぶりの自分の仕事場とする屋敷につき、少し懐かしい感じを感じる。車を降り、自分の部屋に荷物を置き、いつもの仕事着に着替え、さきの部屋の前に行き扉をコンコンとノックをする
「はーい」
「さきお嬢様。僕です」
そういって、扉をゆっくりと開け、中に入ると飛びつくさき
「ずっと、こうしたかった…」
「さきお嬢様…」
二人で見つめあい、唇を重ねる
「私の部屋では、お嬢様呼びは禁止よ?」
「かしこまりました。さきお嬢様」
そしてまた唇を重ねる
「こないだ、がんばってくれたから、今日は僕の番だよ?」
「え?」
「今日のために、リハビリと筋トレがんばったんだから」
よいしょとさきを抱きかかえベッドにおろすと、ベッドの周りのカーテンを閉め二人きりの世界に入る
そして今日も禁断の執事のお嬢様の関係が始まる…
FIN