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イケメン王宮真夜中のSPY

第8章 絶望前夜



それから数日が経ちシドが現れることは無かった

明日は…
宣言式か…

あれからユーリとも会えていない
宣言式の準備でプリンセスに毎日付きっきりなんだろう…
私も今はユーリとは会わない方が良い…

ユーリに会ったら私の決意が揺らいでしまうかもかもしれない…



私は執務から騎士団に戻り
制服を着て深呼吸した

明日はゼノ様にも…
会うんだよね…

考えるだけで動悸が激しくなる

プリンセスとゼノ様が……


「辛い……」

絞り出すような声で呟いた


「クロエ」

!?

「ゼノ様!?」


振り向くとゼノ様が立っていた…

嘘…何で…

「ゼノ様…なんで此処に…」

「ユーリから聞いた…暫くシュタインへ帰らないと…」

「はい…申し訳ございません…」

私は目を合わす事が出来ない…

「何故だ…任務は終わった、シュタインへ戻れ」

「嫌です…ゼノ様の隣りにいるのは…私じゃないなんて…耐えられない……」

声が震える…
もう…本当に嫌われてしまう…

始めは婚姻しても私を抱てくれればそれで良いと思ってた…
なのに…
私は欲張りだ……

「帰って来い、クロエ」

ゼノ様は私を抱き締めた
私はゼノ様の胸に顔を埋め
静かに涙を零した…


こんな事されたら
またゼノ様を求めてしまう

顔を上げるとゼノ様は悲痛な表情を浮かべていた

「ゼノ様…」

「余り時間が無い…」

ゼノ様は私を横抱きにして
ベッドへ移動し覆い被さった

ゼノ様の香り、吐息を淫らに感じてしまう

唇を塞がれ舌が割り込み息つく間もなく激しいキスをした

私は応えるようにゼノ様の首に腕をまわすと
ゼノ様は性急に私の服を脱がしていく
ブラを外され、下着から脚を抜いた





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