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イケメン王宮真夜中のSPY

第4章 思惑


翌日、
晴れ渡る空のもと

私は馬車を走らせシュタインへ向かっていた

プリンセスは緊張した面持ちで浮かない表情をしていた






夕方近くシュタイン城へ到着した


私はゼノ様に会える嬉しさを隠しながら
城の玄関前でプリンセスを降ろした





あれは………

アルバート

アルバートが歩いてくる姿を確認し私は初めて会う振りをしプリンセスと深々とお辞儀をした





アルバートはプリンセスを応接間へ案内した


そして…
私に目で合図を送ってきた

"ゼノ様の部屋へ行け" と




「プリンセスはここで暫くお待ち下さい、私は馬車を移動させてきますので」


「わかったわ……でも、早く戻ってきてね」

プリンセスは不安な顔をし私へ話しかけた

私は一礼するとすぐさま部屋を出て
ゼノ様の部屋を目指す



早く…
早くゼノ様に会いたい!





私はゼノ様の部屋の前まで来ると深呼吸し
扉をノックした




「…入れ」

久しぶりに聞くゼノ様の声に私は胸が高鳴り緊張で呼吸が浅くなる



「失礼します」


扉を開けると窓辺に立つゼノ様は振り返り上品な笑みを浮かべていた


「久しぶりだな…クロエ」

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