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イケメン王宮真夜中のSPY

第3章 考察


朝日が眩しく私はゆっくりと目を開けた





あぁ……私…あのまま眠ったんだ


目の前には規則正しく寝息をたてるアラン様の姿があった




無防備だな…


綺麗な顔して……


私はアラン様をじっと見ていると



「何見てんだよ」


目を閉じたまま不機嫌そうに言い放ち
私の頭を抱き胸に押し付けた


「ぁ……起きてたんですか?」


「おまえジロジロ見過ぎ」



「つい...見惚れてしまって」


「おまえ本当可愛いすぎんだよ…そろそろ支度するか」

アラン様は私のおでこに触れるだけのキスをし
朝食の準備に取り掛かっていた
私も手伝おうとするが病み上がりだからという理由で断られた




なんだか………


新婚夫婦みたい


いらない情が芽生える前に早く情報を獲てシュタインへ帰ろう…





朝食を摂りながらアラン様の今日の予定を聞いた






侯爵邸に行くプリンセスの付き沿いで深夜に城に戻るらしい





私はお見送りをする為
城門でアラン様と2人
プリンセスの到着を待った




「ごめんなさい!
遅れてしまって!」


息を切らしてプリンセスとユーリが走ってきた


「おまえプリンセスだって自覚あるのか?
ユーリも執事だったらちゃんと面倒見ろよ」

アラン様はイライラした声で言い放ち馬車に乗るようプリンセスに促した


「それじゃあ、行ってくるからな」


「お気をつけて、行ってらっしゃいませ」

私とユーリは深々とお辞儀した

頭を上げると



アラン様は突然私の顎を掴み唇を重ねてきた

「危ない事せずに待ってろよ」


恋人を見るような慈しむ視線で告げると
私の髪を撫で、馬に跨り行ってしまった




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