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イケメン王宮真夜中のSPY

第2章 次なる目的




その日は眠れる筈も無く

結局一睡もせずに朝食を摂りに行き
騎士団の闘技場に向かって歩いていく途中だった


中庭を通るとアラン様とジル様が話しこんでいる姿が目に止まった



私はそっと物陰に隠れ盗み聞く




「…なんで俺じゃなくてあいつを行かせるんだよ!」


「ですからプリンセスがクロエを護衛につけたいとのご要望なので…
プリンセスが不在中に何かあった場合は貴方に城を守って頂きたいと私も考えいるので…」


「だからって選りに選ってあんな謎だらけの国に護衛がクロエ1人じゃどう考えたって危ないだろ!」


「仕方ありません、シュタイン国王からの招待なので…
そうおかしな真似はしないと思いますが…」



私…シュタインに帰れる!
ゼノ様に会えるんだ…
そう確信し私は物陰から姿を現した




「ご心配には及びません…プリンセスは私の命にかけてもお守り致します」


「クロエ!?」


アラン様は驚き振り返った

「貴方の事を信用しています…プリンセスを頼みますよ」

遅れてジル様も振り返りニコリと微笑み歩いて行った
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