万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第5章 5章 砕けた硝子 …新たな芽吹き
NOサイド
怪我の治療を終えた父親を、母親同様兄達に寝室に運んでもらう。
一応怪我をなおすことは出来たが、くるしそうにもがく父親の顔が頭から剥がれない。
原因はやめた間違いなく台所にいる低級呪霊だ。
絢蘭はどうすればいいか悩んでおり、思わずため息を吐いた。
『どうにかしてあの子達を追い払わなきゃ。でも私に出きるのかな。はぁ…。』
考えても仕方がない。
ひとまず片付けようと立ち上がった瞬間。
すごい寒気と、玄関から先刻と比べ物にならないほどの禍々しい気配を感じた。
恐る恐る振り返ると、ここ連日相手をしている呪霊の姿があったのだ。
一回り以上大きくなり、当時は2級相当だが今は1級に当てはまる呪力量だ。
『!?何で君がここにいるの?』
いつもと違う呪霊に何とか声をかける。
《オネエチャンガアソンデクレナイカラダヨ》
『今日いつも通り神社に行ったよ!でもさ待っても君はいなかった』
《ダッテ アソンダラボクヲケソウトスルシ スグカエッチャウデショ》
『そう約束したじゃない!!』
《ボクハオネエチャンガスキダヨ ダカラボクタチノジャマヲスルヤツハ イタイメニアワセナイト》
『!?ま…まさか君が…。』
《ソウダヨ チチオヤトハハオヤハ ウマクイッタケド アノキョウダイハ シッパイシチャッタ ソコイルチイサイノハボクノブンシンダヨ ヒヒヒヒ》
呪霊は何が楽しいのか気味悪く笑っている。
何を行っているのか理解できない。
自分と遊ぶために両親を酷い目にあわし、兄達まで狙っていたなんて。
絢蘭は同様を隠せない。
最初から浄化すべきだったいや、そもそも呪霊達と話始めたのが行けなかったのか。
自分の軽率な行動のせいで、大切な家族が危ない目にあっている。
何もかも自分もせいだ。
心の中で家族に謝り、自らを攻め続ける。