万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第5章 5章 砕けた硝子 …新たな芽吹き
結局言い負けて、お父さん達は仕事に行ってしまった。
どうしよう。
今回の夢はいつもと違う感じがしたんだよ。
いつもなら夢の通りにならないように、未然に防ぐことが出きるんだけど。
嫌な予感がするの。
…。
考えてたら頭痛が酷くなってきた。
ひとまず寝て体調整えよう。
起きたら考えよう。
あの子と約束もあるし。
すっきりしないが布団に戻ることにした。
それから1刻ほどして目が覚めた。
何とか頭痛は治まったみたい。
お父さん達大丈夫かな?
ボーッとしながら思い更けっていたら、
『いけない!あの子との約束に遅れちゃう!』
急いで準備をし、お母さんに声を掛ける。
『お母さん。ちょっと出掛けてくるね!』
母「もう大丈夫なの?顔色はいいみたいだけど。」
『うん。寝たら頭痛が治まったよ。それよりお母さんは具合悪くなってない?
?大丈夫?』
母「大丈夫よ。心配してくれるのはありがたいけど今は自分の体調を優先してちょうだい。」
『はーい。じゃあいってきます!』
母「もう人のことばかりで、自分のことに関しては無頓着なんだからあの子は。」
お母さんのため息を聞こえない振りをしていつも遊んでいる、小さな神社に向かう。
しかし、いつもいるあの子の姿が見えない。
『あれいない。どこ行っちゃったんだろ?おーい!!約束通りきたよ。』
周りに人がいないことを確認して、声をかけてみる。
だけど返事もないし、姿も見せてくれない。
しばらく探して待ってみた。
けど気配も何も感じない。
『あれどうしたんだろ?もしかして無事に彼方の世界に逝けたのかな?』
無理矢理そう納得させ、家に帰ることにした。
そう思い歩き始めたら雨が降ってきた。
最初は小ぶりだった雨もほんの僅かで強くなり強風が帰り道を遮る。
お父さんの事が心配だけど、ひとまず暴風雨から避けるため足をはやめた。