万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第17章 9. 同じ志持つ者達
き「絢蘭様に付けるのは、お館様の指示により鴉ではなく鷹になります。と言いますより、鎹鴉と鷹の混合種になります。特に優秀で鬼殺隊員はもちろん柱の皆様の鴉達も教育係として長年務めておりました。鴉より一回り以上大きく、飛行の速さがずば抜けています。とても頭が良く機転が利く鷹ですのできっと貴女様のお役に立つとのことです。」
か「無一郎様の鴉は一般隊士と同じ様に育ち、中でも経験豊富で主を第一に考える鴉でございます。話すことが好きなようで、意思疎通がしやすいと思われます。」
実弥達は前代未聞の時代に驚きを隠せない。
鴉ではなく、鷹が鎹鷹として任務に同行するなんて史上初めてであるだろう。
さらに鷹がまさか鴉の教育係をしていたなんて誰が思うか。
『たかって大きいんだね。初めまして。狗巻絢蘭です。これはないしょだけど、むいの妹だよ。あなた達のお名前は?といか名前あるのかな?』
無「うーん。どうだろ?ほんとに話すのかな?」
この2人は相変わらず、2人揃ってマイペースだ。
鷹についての疑問は名前と本当に話すかどうかだけ。
そんな2人の話を聞いていた鷹と無一郎の鴉が話始めた。
[フフフ。初めまして絢蘭、それに無一郎も。貴女達の事はお館様からよく聞いているわ。とてもやさしく賢くそして強い。絢蘭の不思議な能力の事も。その瞳の力もあるから私が今回特別に、貴女の鎹鴉ならぬ鎹鷹につくことになったのよ。名前は特にないから貴女がつけてくれるかしら?]
『いいの!決めて!うーんなにがいいかなぁ?女の子だし…とても綺麗だから黄金なんてどうかな?自分でつけた名前なら出来るだけ早く覚えていられると思うし。』
[あら黄金なんて素敵じゃない。いい名前を付けてくれてありがとう絢蘭。大丈夫よ。お館様に貴女達の記憶の事は聞いているわ。ゆっくりでいいのよ。私が覚えているからあんしんして。そのために貴女といるようにお館様に言われていますの。これからあなたの相棒としてよろしくね]
新たに名付けられた鎹鷹の黄金はどこで覚えたのか、ウインクを決めた。
それに興奮している絢蘭を無一郎やさ実弥達が、微笑ましく見ていた。
しかしそれを遮る様に無一郎の鎹鴉が構ってと言わんばかりに彼の前で羽ばたかせている。