万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第5章 5章 砕けた硝子 …新たな芽吹き
絢蘭サイド
~半年前回想終了~
あの日は、いろんな事があったな。
感情もごっちゃごちゃで
誕生日のお祝いが嬉しくて
実は捨て子だったことに驚いて悲しくなって
でも家族が暖かくて
不思議な力のことも誰も怖がらず
この力があってもなくても一生家族だって言ってくれてとても幸せで
なんか一生分の感情を使った気分だったな。
でもあれはなんだったんろう。
"ごめん"
”もう少しだけこのままでいさせて”
”(チュっ)”
”よく寝れるようにおまじない”
思い出したら顔が暑くなってきちゃった//
一体あれはなんだったんろう?
次の日からはいつも通りのゆうだったし。
私の勘違いだったのかな?
うわ!恥ずかしい//
けどあの事で分かったの。
私はゆうが好きなんだって。
気づいたら目で追っちゃう時もあるし…。
でもこの気持ちは伝えないよ。
だってゆうとむいとの関係が壊れるのが怖いから。
それに今のままでも十分幸せだしね。
だから普通に接するように気を付けなくちゃ!
【ボーットシテ ドウシタノ?】
『ううん。なんでもないよ。』
【ジャア アソボ】
『いいよ♪』
あの日から見えるようになったこの子達(幽霊なのかな?)
もちろん最初は私しか見えないみたいで、怖かったけどお話を聞いてたら寂しくて遊び相手が欲しかったみたい。
しばらく遊んであげると、満足したのか消えていくんだ。
ちょっと寂しいけど。
この子もそろそろ
『楽しかったかな?』
【ウン タノシカッタ】
『よかった。そろそろお別れの時間かな?』
【ソウミタイ アソンデクレテアリガトウ】
『こちらこそ。じゃあね』
【バイバイ】
そう言い私が手をかざすと空から光と硝子のよなな空間が出来て、硝子の粉のように消えていくんだ。
こうやって幽霊達と遊んで送ってあげるのが、最近の私の日課なんだ。
誕生日の日から力がどんどん強くなっているような気がするけど大丈夫だよね?
彼女はこの時まだ知らなかった
彼女が相手にしているのは決して幽霊ではない
人間の負の感情が集まって生まれた呪霊だということを
彼女が自分の手で呪霊2級レベルを浄化していることを
そして彼女に危険が迫っていることを