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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第5章 5章 砕けた硝子 …新たな芽吹き


ゆうサイド



はぁ…。

やってしまった。

真っ赤な顔して去っていく絢蘭を見つめながら反省。

俺ってこんなに精神ガタガタだったか?。

ついさっきこの気持ちは閉じ込めるって決めたばかりじゃないか!!

自問自答を繰り返す。

でも朝日に照らされた絢蘭普段の可愛げが溢れる妹とは違い、キラキラと眩しく、そこに描かれたように笑った笑顔がとても美しかった。

まるで天女やかぐや姫みたいなお姫様に見えた。

その瞬間何かが切れたように身体が勝手に動いて絢蘭を抱きしめていた。

本当はすぐに離すつもりだった。

あいつも驚いて離れようとした時、この瞬間が終わってしまうことが寂しくて、

悔しくて、

柄にもなく絢蘭に甘えてしまった。

心の中で今だけと言い聞かせて。


そのあとなんにもなかったように必死に振る舞った。

いつもなら普通に握っている手にも過剰に意識してしまい、余計なことを言わず無口で歩いた。

でもチラチラと隣を気にすれば、まだ赤身のとれていない絢蘭が俺をずっと見てるし。

やっとの思いで家まで戻ったけど、この2人だけの時間が終わってしまうんだなぁと思ったら

やっぱりさびくて、絢蘭にもっと俺のこと意識してほしい。

そう思ったら











あいつの頬に口付けをしていた。




すぐ現実に戻ってヤバイと思って何とかごまかせたけど、

あいつの表情から俺は期待していいのか?と思った。

俺の事を兄貴じゃなくて、"1人の男"としてみてくれるか?











もし見てくれるのなら、















俺は全力でお前に気持ちをぶつけたいよ。















なぁ。教えてくれ絢蘭





















いつか俺だけのお姫様になってくれるか?










駄目だ。

こんな妄想しちゃいけいない。

押さえきれなくれなくなる。


有「よし!!寝るか。明日からもいつもと同じように。俺はあいつの兄貴。」

呪文のように呟き、ため息を吐いて俺も布団へ向かう。



























その時知らなかった。



無一郎が起きていたことを。



知らなかった。



俺達のやり取りを見ていた事を。
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