万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第5章 5章 砕けた硝子 …新たな芽吹き
絢蘭サイド
ゆうが心配して近くに来てくれた。
もっとくっついた時、ドキッとしちゃった。
寒いはずなのに顔が暑いよ。
絶対赤くなってる!!
ゆうにバレてなきゃいいけど。
ゆうはしばらく私の側で話を聞いてくれた。
私がいるだけで幸せで元気が出ると言ってくれた。
嬉しいな!私もゆうと話すだけで幸せだし元気が出る。
それとね。
少しだけお胸がドキドキするんだ。
さっきみたいに。どうしてだろう。
有「そろそろ戻るぞ。母さん達が起きたら心配する。」
そう言われ返事をしてゆうを見る。
あれどうしたんだろう?
眼を見開いて固まってる。
心配になり、
『ゆう?どうしたの?』
声をかけながら近づいた。
そしたらゆうに腕を引っ張られ
気づいたらゆうに抱きしめられていた。
『!?』
びっくりして離れようとしたらさらに強く抱きしめられた。
何?何が起きてるの?
パニック状態でどうしたしたらいいか分かんないよ。
有「…ごめん。」
『う、ううん…。』
いつもと違う。
有「もう少しだけこのままでいさせて。」
いつもと雰囲気が違う。
いつもより低い声にドキドキが止まらない。
どうしよう。
ゆうに心臓の音が聞こえちゃうよ!!
『わ、分かった。』
経験したことないことにそう答えるしか出来なかった。
抱きしめられている間、ゆうは一言もしゃべらなかった。
私を抱きしめた理由も。
少しして、ゆうが私から離れ
有「急にごめんな。もう大丈夫だから家に戻ろう。」
そう言う彼はいつものゆうで、ホっとした。
と同時に何故か少し寂しく思った。
そして差し出された手をいつものように握り、家へ向かった。