万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第5章 5章 砕けた硝子 …新たな芽吹き
絢蘭サイド(有無9歳 絢蘭7歳)
最近私にもお友達ができたんだ!
といっても人間の友達じゃなくてお化け?って言えばいいのかな。
だって私以外には見えてないみたいだから。
別に恐くないよ!
近くにきてくれる子達は皆いい子だけど寂しがり屋さん。
どうしてお化けが見えるようになったって?
それは半年前の私の誕生日の日がきっかけみたい。
~半年前~
今日は私の誕生日♪
朝から家族の皆がおめでとうって言ってくれる!
嬉しいな!
今日の夕餉もごちそう!私の好きなものばかり!!
ありがとうお母さん。
誕生日の贈り物もらったよ!
お母さんからは大好きな桃の花と透明の硝子玉がついた髪紐2つ!とっても可愛いくて、一生の宝物にする。
ゆうとむいからは手作りの桃の花とシロツメ草の押し花の栞!
季節じゃないのに?と思ったら春から準備してくれたんだって!すっごい嬉しい。
お父さんからは…熊の毛皮もらった。
うん。どうしよう。
でも家族から愛のこもった誕生日会をしてもらえて幸せ者だよ。
幸福感に浸ってたら
父「絢蘭ちょっといいか?大事な話があるからきてくれるか?」
突然お父さんに呼ばれた。
何だかんだ真剣な顔でお母さんやゆう達も座ってる。
『大事な話って何?』
父「ああ。本当はもう少し大きくなってからとも考えたが、これから話すことに驚くと思うが、聞いてほしい。」
『はい。』
父「実は、絢蘭は俺達の本当の子じゃないんだ。」
『!?』
えっ!?本当の子じゃないってどういう子と?
ゆうとむいとも本当の兄妹じゃないの?
父「7年前の今日森の中で偶然お前を見つけてほっとけなくて家族に迎えたんだ。」
『私森に捨てられてたの?要らない子だったの?』
母「真相はわからない。けど絢蘭決して要らない子じゃないわ。私たちは本当の家族だと思って今まで過ぎしてきたもの」
『本当?私邪魔じゃない?私がいなければ悪口言われなくて済むよ?』
有「あんなの気にする必要ない!!勝手に言わせとけばいいんだ」
無「絢蘭は大切な家族で、僕達の大事な妹だよ。これまでもこれからも」
そう言われ、ショックだった気持ちが和らいで涙に変わっていく。