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鏡越しの体温【リヴァイ】

第4章 声



「ん……?」


ふと目を開けるとソファーに横になっていて…
いつの間にか寝てしまったのかとまだぼやけている頭を動かす。

体を少し起こして壁に掛けてある時計に目を向ければ、時刻は0時を過ぎていた。

嘘…、こんな時間まで寝てたの…?


まあ…明日お休みだからいいけど…。

お風呂も入らないといけないのに…。

大きな欠伸をしながらまだ眠たい体に鞭を打ってソファーから立ち上がる。

早くお風呂に入ってすぐ寝よう…。

そさくさとお風呂場へ向かい、体を綺麗にし寝巻きに着替えて寝室へ。

ベッドへと腰掛けると姿見が自然と目に入る。

もう少ししたら二時になる…。

ドクンっと心臓が跳ね上がって暫し姿見を見入ってしまう。

待っていようか…でも眠いし…

悩みながらドサッとシーツの上に寝転がる。

もう…いいや。眠気も限界だし…。

眠気に誘うまま目を閉じて再び夢の中へと落ちていった。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈…


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈…








《ガチャ…》

…何の音…?

やけに近場で扉を開けるような音がする…。

ここには自分しかいない…はず。

なのに…どうして?

次の瞬間には《バタン》と扉を閉めた音が響き渡った。

びっくりしてバッと体を起こすと姿見にまたあの光景があり、あの男の人が何やら書類を手に持ち部屋へと入ってきた様子が写し出されていた。
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