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鏡越しの体温【リヴァイ】

第1章 鏡



三月。
桜が咲き誇り風に乗って花弁が舞う。

日差しも暖かくてまさに春日和。


そんな中、私…・リーアはこれから新しく住むアパートへと歩みを進めていた。




前の住んでいたアパートから電車に揺られそこから徒歩二十分。

高級なアパートではないけど部屋も間取りも広くて、しかも職場に近いときたのと、辺りに桜満開の木があってすぐにここがいい!と決断したのだ。

こんなたくさんの桜に囲まれて過ごせれるなら幸せだって思ったから。

それに昔から好きな花でもあるから余計に住みたいって思ったのもある。

満開の桜に見送られながらアパートのエントランスをくぐってエレベーターに乗り…三階へ。


ポーンと着いた知らせを受けるとエレベーターを降りて部屋の扉の前に行き、鍵を鞄から取り出して扉を開ける。


新しい生活…新しい部屋。


ふふっと小さく笑みを零せば、鞄に入っているスマホが鳴り響いた。


誰だろう…?


玄関でパンプスを脱ぎながらスマホを取り出し急いで着信に出た。


「はい?」

『お、新しいアパートには着いたか?』
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