• テキストサイズ

焦がれた恋情☩こころ☩に蜂蜜を【あくねこ長編】

第6章 相反☩そうはん☩感情


そして、安心させるように微笑んで見せる。

「大丈夫よ、私はここにいるから。

みんなの後悔や悲しみが薄れていくまで、………ううん。

その先だってここにいるの。だから、何も恐れないで」

そう呟くと、そのシトリンの瞳がみひらかれ、仄かに涙の膜が張る。



そして、やや熱に染まった瞳で微笑みを返された。



「ありがとうございます。

俺たちの為に、そんな風に心を砕いてくださって………、やっぱりあなたは強い女性です」



「ふふ。そんな風に言ってくれるのはあなた達だけだよ」

微笑って見せる。



けれど笑顔で拒絶するそのさまに、

その微笑に滲む仄かな棘に、フェネスは吐息を封じる。



そのおもては確かに微笑んでいるのに、

唇から零れる表情と声音から、何かを感じ取ったのだろう。



フェネスの唇が仄かにひらかれ、そして言葉を探すように再度とじられる。
/ 194ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp