第2章 イッツマイソウル
「おい、イモ子」
「はい」
「茶、おかわり」
「はい」
ただいま、飯中。
今日のおかずは筑前煮。
やっぱ、筑前煮は妙子のが最強。
「どうぞ」
目の前に置かれた赤いマグカップ。
少しデカイ。
でも、これでえぇねん、お気に入りやから。
「ちょっと熱いんで気を付けて下さい」
「ん」
イモ子は俺の前に座って飯食い始める。
茶飲んだら、ほんまにちょっと熱かった。
「ほんま綺麗よな」
「えっ、ちょ、急にそんなっ…/////」
ほっぺに手当てて照れとる。
「お前の顔ちゃうわ。食べ方や、食べ方」
「え、あっ…」
イモ子の真ん前にあるデカイ皿に乗ったデカイ魚。
こいつ、ほんま綺麗に食べよる。
骨と頭しかあらへん。
どうやったら、そんな綺麗に食べれんねん