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【ヒロアカ】マイスーパーヒーロー

第3章 変化


ガンッ!!



あぁ、凄い音だなぁ、、、


朦朧とする意識の中で考える。
不思議と痛みは感じなかった。


何が起きたんだろう?
ダイナマイト達はどうなったんだろう?
ケンカは止まったのかな。



「オイ!コラ!大丈夫か!?」



あぁ、ダイナマイトの声がする。
ずっと聞きたかった声だ。


さくらの霞む目にダイナマイトの姿が映った。


「あ、、、ダイナマイトだぁ、、、」

「どこをぶつけた!?頭は!?」

「良かったぁ、、、」


ダイナマイト、ケガしてなさそうだ。
さくらはホッと息を吐いた。


「もういい、喋んな!リカバリーガールの所まで運ぶぞ、じっとしとけよ!」


さくらの身体がフワリと浮く。


「あの時みたいだねぇ、、、あったかい」


スーツ越しにも分かる逞しい腕。心地よい匂い。
さくらは目を瞑ってその身を委ねた。
初めてダイナマイトに会った時のことを思い出す。


それなのに。


さくらの頬に温かい雫が落ちてきた。
見上げるとダイナマイトが泣いているように見える。


「、、、泣いてるの、、、?」


「ッ、、、うるせ、、、黙っとけっつったろーが」


ダイナマイトの顔が苦しそうに歪む。
さくらはその頬に触れて、零れ落ちる雫を親指で拭った。


「ッ、、、俺、こんなんばっかだ、、、すまねぇ、、、」

「ど、、、して、、、?」


弱々しい声に苦しくなる。


どうして泣いてるの?
どうして謝るの?


私はこんなにも嬉しいのに。


こうしてあなたと話せることが。
触れられることが、こんなにも幸せで。


他のことなんて、どうだっていいのに、、、




さくらの意識はそこで途切れた。




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