第3章 変化
「こっち、こっち!」
上鳴とお茶子とともに中庭にたどり着く。
「あっ!」
向こう側に轟がこちらを向いて立っている。
そしてその手前には、長い間見ていないような気がする背中。
2人ともさくらたちに気がついていないようだ。
バチバチと爆豪の手から火花が散り、轟が構える。
「アイツらマジでヤベェ!麗日、俺が奥の轟止めるから、お前は手前の爆豪を轟から離してくれ!さくらちゃんはここで、、、って、あれ?」
上鳴が後ろを振り返った時、すでにそこにさくらの姿はなく、、、
「さくらちゃん!!」
お茶子の視線の先に、走り出すさくらが見えた。