第3章 変化
「ハァ、、、ハァ、、、!」
さくらは走った。
建物中探し回ったつもりだ。だが轟は見つからなかった。
「きっと、ダイナマイトの所へ行ったんだ、、、どうしよう、わたしのせいだ」
悪い予感がして仕方がない。
それなのに、2人がどこにいるのか検討もつかなかった。
思わずポケットに入れた赤いピアスに触れる。
捨ててしまおう。そう思っても、どうしても捨てることができなかったダイナマイトの瞳の色のピアス。
その時。
「さくらちゃん!?こんなとこにいたの!?」
目の前に現れたのはお茶子だった。
「昨日の今日で気になってリカバリーガールの所に行ったら、倉庫だって聞いて、でも倉庫にも居ないし、心配したんだよー」
「お茶子さん!あの!轟さんが、、、ダイナマイトが、、、っ」
「ええっ!!」
事情を聞いて驚くお茶子は頭を抱えた。
「轟くんも意外と突っ走るからなぁー、、、っ。でも一体どこに、、、」
その時。
「あー!!さくらちゃん、こんなとこにいた!!っつか、麗日もいるじゃん!良かった!!助かった!!」
「上鳴くん!?そんなに急いでどうしたの!?こっちも今大変で、、、」
「爆豪と轟がケンカし始めてさぁ!もう俺じゃ止めらんなくてっ」
「ダイナマイト!?一体どこにいるんですかっ!!?」
上鳴に掴みかかるさくら。
「上鳴くん、今すぐ案内してっ!!」
「え、、、っ、俺、今、めっちゃ走ってきたばっかりなんだけど、、、」
半ば無理矢理、上鳴に案内をしてもらい、さくらは2人の下へ向かった。