• テキストサイズ

【ヒロアカ】マイスーパーヒーロー

第3章 変化


翌日。


「お、おはようございます!」

「おや、何だい。酷い顔だね」


悟られないよう元気よく挨拶したつもりが、すぐにリカバリーガールに指摘される。
帰ってからも夜通し涙が止まらなかったのだ。


「ま、そんなに目を腫らすのも若いうちだけさね。たくさん泣いて強くなりな」

「は、はい」

何も言っていないのにリカバリーガールには、大体の想像がついているようだった。


「ま、とりあえずコレを倉庫まで運んできてくれるかい?」

「分かりました!」






これ、結構重い、、、集中しなきゃ、、、!


運びながら、仕事があることに感謝する。
ボーッとしてるとまた2人のキスシーンが頭に浮かんで涙が出てきそうだった。


「よいしょっと!ふぅ、、、あと一階、、、」


一旦荷物を下ろして、もう一度持ち上げようとした時、上から誰かが降りてくる音がした。


「あっ!すみません!すぐにどけますから、、、!!」


言いかけて見上げるとそこには。


「!」

「さくら、、、?何やってるんだ?」


スーツ姿の轟がいた。


「あ、轟さん、こっちに来られるの久しぶりですね!」


少し下向き加減に挨拶をする。


「あぁ、今日は年始の会合があってな。皆が集まる」

「あっ、だからスーツなんですね」

「窮屈だから早く着替えたい」

「似合ってるのに。すぐに着替えちゃったら勿体ないですよ」

「さくらにそう言われると悪い気はしないな」


そういえば、言われてみれば今日はスーツ姿の人が多い。
皆ってことは、ダイナマイトも来てるのかな、、、


「しかし、、、これは、重いな」


言いつつ軽々と片手で運んでくれている。
さすがヒーローだ。


轟さんのおかげで、無事荷物を倉庫まで運ぶことができた。


「こんなのを運ぶのも仕事なのか。大変だな」

「あっ、いえいえ!ちょうど集中できるし、悩みも吹っ飛ぶってもんです!」

「悩み、、、?」

口にしてから、しまったと気付く。


「そういえば目が赤いな。泣いていたのか?」


グッと顔を近づけられる。

その近さにダイナマイトとのキスを思い出す。



「え、えと、、、」



言い訳を探す間にも鼓動が早まり、喉奥が痛くなってくる。


やばい、、、


さくらはパッと轟から離れた。

/ 104ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp