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【ヒロアカ】マイスーパーヒーロー

第3章 変化


次に来たのは雑貨屋だった。

「これ可愛い〜!」

お茶子は色んな物に目を輝かせている。


こうして見るとお茶子さんも普通の女の子なんだな。


さくらはそんなお茶子の見ている物を覗いた。


「もしかしてこれ、デクさんとペアですか?」


お茶子が見ていたのは、半分こできるネックレスだった。


「あ、あははー!うーん、私は欲しいけど、デク君こういうの付けるんかなぁ」


さくらはデクの顔を思い浮かべた。
シンプルで可愛らしいデザインがデクにもお茶子にも似合いそうだと思った。


「私はデクさんの雰囲気に合ってる気がするけどな」

「やっぱりそう思う!?私もそう思ってん!こう、ビビッときたっていうか!!」


お茶子の顔がぱぁぁっと輝く。


「よしっ!決めた!私、これ買ってくるわ!!さくらちゃん、ありがと!」

「ふふ、いってらっしゃい」


お茶子さんは可愛いなぁ。
本当にデクさんのことが好きなんだ。
跳ねるようにレジへ向かうお茶子を見送ってから、店内を回る。


お茶子が見ていたの周りには、カップル用のアクセサリーが並んでいた。

私には関係ないものばかりだ。


『それはさくらちゃんの本心なの?』


お茶子の言葉が浮かぶ。


『ちゃんと考えてほしいんだ』


本心って何だろう?
私はちゃんと思ってる。
こんな個性消えて無くなったらいいのにって何度も思ってきた。
これが本心でなければ一体何なんだろう。


「あ、、、これ」


さくらの目に飛び込んできたのは、真紅色の小さなピアス。


ダイナマイトの目の色だ。


2つの光が、ダイナマイトの真っ直ぐな瞳と重なる。


『お前のことが好きだ』


そう言ったダイナマイトの真っ直ぐな瞳。


気がつくと、さくらはそのピアスを手にしていた。


「さくらちゃん!何かいいのあった?」

「わっ!お茶子さん!」


いつの間にか戻ったお茶子に驚いて、思わず背中に隠した。


「どんなのどんなの?」

「あっ、えっと、、、あ!あのレジ空いてる!パッと行ってきますね!」

「? うん、じゃあ外で待ってるね」

「は、はいっ!それじゃ!」


つい、買ってしまった。
これ、、、どうしよう。


さくらはそれを見られないようにポケットにしまった。


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