第15章 青の日々 (及川徹)
次の日、朝教室に入るなり大好きな声が俺を呼ぶ。
『おいかわーあ』
「おはようちゃん!なになに!」
ちゃんから話しかけられるのいつになっても嬉しい…!!!
『牛乳ぱんって美味しい?』
「牛乳パン?って俺がいつも食べてるやつ?」
『うん、及川がよく食べてるから気になって。』
え…なにそれ可愛い。
俺がいつも食べてるから気になったとか…え、可愛いんだけど!?
『及川?』
「ごめんごめん、えと美味しいよ!俺はめっちゃ好き!今日のお昼購買行くけど一緒に行く?」
『ん、いく』
「そのままお昼一緒にどうですか」
『そうする』
「やったあ!!!」
だってだって最近ちゃん女の子たちと一緒にお昼食べてるから俺の入る隙なかったんだよー!!牛乳パンありがとう!!!
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「及川購買いくか?」
「うん行く!牛乳パン買う!」
チャイムと同時に立ち上がった岩ちゃんがお財布を片手に俺に声をかける。
『よーしいくぞ』
「お、も来るか?」
『牛乳ぱん食べてみたいの』
「んじゃ今日の昼はそのまま俺らと食う?」
『うん、お邪魔させて』
「邪魔なんかじゃない!毎日一緒でもいいんだよ??」
『それは大丈夫』
このくらいのツンは通常運転なのでダメージゼロです!無視されないだけデレな気さえしてます!!
人が溢れた購買で俺たちより身体の小さいちゃんはその光景を見てスンとした顔をしている。あれ、これあれですね、ちょっと諦めてますね?
『こりゃあ…無理だな』
諦めちゃってました。
「あれ〜ちゃんが購買来るの珍しくない?」
「こんなとこ立ってたら潰されちゃうよ、何が欲しいの?俺買ってきてあげるから言ってごらん?」
『あ、花巻くんと松川くんだ』
背後からぬるっと現れたのはマッキーとまっつん。青城に来てからできた新しいチームメイト。なぜか日に日にちゃんとの距離を詰めてるように見えるので警戒対象であります!