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今宵は誰の腕の中で眠りますか⋯?

第14章 初恋の君と (角名倫太郎)



『あ、そうだ私みんなの連絡先まだ知らないや…』

「俺も今聞こうと思ってました。ちゃんの連絡先貰ってもいい?」

『もちろん。部員同士連絡先もってないと不便だよね』

部員同士、ね。
今はまだこの距離でも…いい。

「あれ、2人中学一緒やったのに連絡先持ってへんの?」

「あぁ、俺こっち来た時にスマホ変えたから。データ移行上手くいかなくて結構ぶっ飛んだ。」

『だから連絡返ってこなかったのか』

「え、俺に連絡してくれてたの…?」

『角名くん兵庫行っちゃってたしダメ元だったけど集まりある時は連絡してたの。でも返ってこないから嫌われてるのかなあ…とか思ったりしたこともあります…。』

「嫌いなわけ…ごめん。これでもういつでも連絡返せるからいつでも連絡して!」

『嫌われてたわけじゃなくて良かったよ』

なんてこった…全然知らなかった。
ちゃんに会えるチャンスあったんだ…。

「ちゃん俺らもええ?てかバレー部2年のグル招待するな!」

『ありがとう侑くんお願いします!』

程なくして俺たちのグループLINEにちゃんが加わった。アイコンは後ろ姿だけどちゃんだと分かる。向こうで通ってた高校の部活ジャージ?かな。バレー部って書いてあるし。彼女のものにしては大きなジャージ。誰の…だろ。嫌な予感…。

「なあなあインスタはやってへんの?」

『あんまり載せてないけどやってるよ〜』

「そっちも交換しよや」

『もちろん』

「角名は交換せえへんの?」

「する。絶対する。」

『わ…皆やっぱりフォロワー多いね。さすが…。』

特に侑は目立つし双子揃ってアイドル的存在だからね。そいつらの写真ばっかりをあげてる俺もおこぼれでフォロワーが多いってだけ。

ちゃんのインスタにはおしゃれなカフェとか友達との写真ばっかりで男は1人も載ってなかった。まあ…ひとまず安心。
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